2009
残せ!祝20周年の足跡 「副題 検証トランクバイク」
今年も迷いに迷った。まず資金、ガレージ制作にもう散財、しかし北海道ツーリング始めてから今年で20年、やっぱり借金しても今年は行っとかんとなあ。
行く事に良い条件として、札幌の知り合いが留守にしている期間、軽自動車を貸してくれるという。バイクはガレージに動くモトコンポがある。
そんな条件から考えると好条件はそろっている、フェリーの出る4日前に乗船予約を入れた。
26日
やっと屋根が届き屋根を張り、夕方やっと建物の目処が着いた。
27日
バイクの用意、しかし前日、当日になっても借りる事になっている鍵が郵便で届かない。
当人は旅行に出ているので全く連絡つかず。
めちゃめちゃ焦る。
前日から北に発達した低気圧があり天気が荒れていた。前の日フェリー会社から半日送れると連絡あり。
こちらの返事、「オッケーですよ!」当日また連絡あり申し訳なさそうに、「28時間遅れます」「全然オッケーですよ!」準備の時間が稼げる!そして出発前の12時間前に
鍵と置いてある地図が届いた!だめならもう無理かもと思っていただけに「助かったー」相変わらずのドタバタです。普通こんなの駄目よなあ。
28日
さてさて遅れに遅れた最終便フェリー、船会社の人も「今年は台風も来なかったのでよい年で終わると思っていたのにーたまらんわ」と言っていた。
夏に北海道に行ったエーさんに車で港までモトコンポも乗用車で運んでもらった。
チケット買ったり、時間あるのでコンビニ行ったり埠頭をうろうろしていた、足下見ると鍵が落ちてた。よく見るとモトコンポのだ!
自分で落っことして、発見。2回目の「助かったー」
午前3時半に船は出た、
甲板の船員さんがモトコンポ見て「懐かしいねえ」と言ってくれた。このモトコンポ横っちょにしっかりした牽引フックが付いているのでそこに掛けてもらった。
29日
今回ぎりぎりまで船を予約しなかったので、最終便はほとんど満室となっており、空いているのは一等とスイートしか無かった、仕方なく2人部屋を一人料金で借りていたので、行きの船は豪華だ。
しかし最初に贅沢すると、今後貧乏旅行なので、うれしさ半分かなあ。船はあまり揺れなかった。波の高さは3−4メートルだそうだ。
今回も貧乏旅行、滞在5日間でガソリン以外、旅費25000円でやりくりしなくてはならない。1日5000円の計算、よって基本カップラーメン
30日
朝4時頃小樽に着いた。この時間帯に着くのは36時間ぐらいかかっていた頃と一緒で、旅行者にとってはとても便利です。
2泊できた様な感じなので、時間有効に使う事が出来る。
小樽の気温は高め、プラスのようだ。
道に雪はあまりなくべチョベチョ雪、バイク乗りにとっては嫌な雪だ。(濡れるから)
モトコンポで雪道どうかなと、市街地走ってフェリーターミナルに戻ってきたら、信号待ちの車から「ひろのさーん」って声がする。
ここ数年連続参加のヤマモトさんだった。今回はバモス、一人キャンプ仕様。
事情を話すと借りる車の置いてある札幌まで乗せてくれるという。3度目「助かったー」
車にモトコンポ乗せてもらい近くの市場の朝飯、最近新しく観光客向けに改装したけれど、850円で朝飯。、焼き魚、小鉢にいくら、刺身、など付いている。お得でうまい。
。
借りる車の置いてある白石区に昼頃到着、バイクを乗せ換え、ヤマモトさんとは別れる。
借りる間際、代理の人に借りる軽バンをみて「こんな古いタイヤでは北に行くのは無謀だからやめとけ、命は粗末にするなと」と言われた。
過去にもバイクで行く時、よく言われた。特に北海道でも市街地に住む人に。旅行者として地元の人に心配をかけるのはよくない事だ。しかし万人に冬にバイクで最北端に行く気持ちを理解してもらうってことは難しい。
無事に戻ってきて、心配かけた人に情熱と、安全、どちらも大事にしているということ知ってもらうしか無い。
とりあえず、もう1日半しか無い、原付なら厳しい日程だ。車でも油断はできない。
幸い道はウエット、都会の道は走りにくい、とにかく田舎に行きたい。
北海道の大きな景色が見たい。
275号から北へ向かう。今年は20周年アニバーサリー、過去に行ったところトレースして進んで行きたい。
札沼線 月ヶ丘駅、ここは始めてきた時大晦日、断念し駅でビバークしたところ。
当時駅は古い木造でしたが、今はログハウス調の奇麗な駅舎に変わっています。ここでモトコンポ下ろして撮影。
この20年で何が変わったでしょうか?色々ありますが、旅行者としてコンビニが沢山あるこの存在は大きいですね。特に正月挟むこの時期に、
年中無休、24時間営業というのはありがたいです。食料を買い込まなくていい。凍ってない水が手に入るから。以前だと水持っていても凍れば役に立たず、
雪を溶かして水作っていましたから。
天気は悪く湿った雪が降っています、ワイパーにへばりつき、凍ってうまく掻きません、10分おきに止まって雪取りです。ワイパー寒冷地仕様にしなくてはならないようです。
今日は日本海に出て手塩のトイレまで行くつもりでしたが、町中のカーグッズ売ってありそうな旭川方面に進みます。途中ガソリン入れたら。ワイパーのゴムが駄目なので
換えた方がいいと言われました、ついでだからいいかと思い値段聞くと2本で6000円ぐらいという、思わず「高いやん!」と言ったもののよく考えればスタンド屋さん軒並みつぶれちゃっています。
今回入った個人商店のお店も厳しそう、次回自分が入れにきた時、この自分のカードの系列が無かったら困ります。少しでも経営の足しになればと、お店の人の勧める高性能純正ワイパー付けてもらいました。
これで安全な視界が早めに確保できました。
夕方になり、もう旭川付近に来ていたので、市内の健康ランドで泊まる事にしました。
この手の施設内、暖かくていいのですが、なんせ空調が効き過ぎ長くいるとのぼせそうになります。
できるだけ外で時間つぶして中に入ります。でも日が沈むのが早く、夜になって入ったつもりでも、まだ6時にもなっていないのですね。
すぐ服を着替え、ロッカーに荷物全部投りこみ、食堂でジンギスカン定食注文します、支配人らしき人が「ご飯足りなかったらおかわりしてくださいね」って言ってくれた。
元々大食いなので、肉、漬け物、よく考え、おかわり前提でおかずの配分調整し、厨房に「おかわりお願いしまーす」っていったら配膳のおばはんが、「えっ?そんなこといわれても、、」って顔で
困っている、困るのはこっちだ!残したおかずどうすんだ!すぐ先ほどの支配人っぽいのがこちらを見つけて「この人は特別なの!」ってな感じで「はいはい、持って行きますからお座りになって待ってってくださいね!」と、ウインクはされなかったけれど、
おかわりしてもらった。
とてもうれしかった。
その後、ロッカーに戻ると、腕に付けているはずの鍵が無い!「無い!」「無い!」なーい!」飯食ったとこにもどこにもなーい!
フロントに説明して、自分のロッカー開けてもらう、荒らされている様子は無い。とりあえず別のロッカー借りたけれど、追加の鍵紛失代金考えると、ビジネスホテルとった方が安かったかもなんて、せこい勘定してしまった。
夜はそれなりに寝て、朝、チェックアウトのときに、「鍵ありましたよ」ってことでどこかで見つかったらしい。今回4度目「助かったー」
31日 天気はベチャ雪
一路サロベツ経由で稚内へ、ずっと湿った雪で、バイクならとても走りにくい天気だ、車でよかったよ。
泊まろうと思っていたサロベツトイレは閉鎖されていた、ここを目指さなくて良かった。ま、北海道って暖房付きの豪華トイレが多く、それも近くに重なってあることもあり、
ちょっと無駄使い?って思う事もあるから、今回の閉鎖もうなずけます。
北緯45度など、あちこちでモトコンポ下ろしてはの撮影で、時間がかかる。
タイヤの足跡よく見ると進行方向とは反対向いている!?今回ZOOKから向き換えた時きちんと見たけれど、よく考えると判子のように跡は逆向きになるのだった。
タイヤをよく見ると進行方向の矢印がきちんとあったのに、、。
稚内に着いたのはもう暗くなってからだ、防波堤ドームにもライダーはいない。
年越し食料の買い出しと思っていたら、大晦日の夜はお店しまうのも早く、町はゴーストタウンのようになってしまった。
この最北の町も同じで、駅前商店街は元気無く、国道沿いの全国チェーンの大型のお店にどんどん押されてしまっている。
六時ぐらいに稚内出発、空港近くの直線は雪もなく、ドライ状態、モトコンポでも走らせそうだった。
岬ではバイク10台ぐらい、車は15台ぐらい、集まっていただろうか、早速ヤマモトさんと再会し、車の中で鍋焼きうどんで年越し。
気温はプラスで、そんなに寒い年越しではなかった。
いつもなら岬の三角の部分で年越しするのだけれど、今年は入れなくなっていた。午前0時、花火が上がった。風に吹かれ短めの花火。
「ポ、ポーン!」2009年がやってきた。
つづく