助動詞 can の導入場面(1)
兵庫県豊岡市
谷口 裕
 各国の言葉で書かれたあいさつ(「こんにちは」にあたるもの)を利用して、助動詞"can"を導入してみた。
 文字を使うにあたっては、生徒たちにとって類推が可能なアルファベットが使われているもの、また、どこかで目にすることのある中国漢字、ハングル文字とした。ALTとのTTで行ったことから、「こんにちは」という日本語も使った。

<準備物>
・画用紙で作ったカード
"こんにちは。"、"Guten Tag."、"Bonjour."、"Boa tarde."、"Buenas tardes."、"ニイハオ。(漢字で記入したもの)"、"アンニョンハシムニカ?"(ハングル文字で記入したもの)、"Hello."
<指導過程>
JTE: ("こんにちは"のカードを見せながら。)
   Can you read this phrase?
ALT: Yes, I can. I can read this phrase. "Konnichiwa".
JTE: That's right.
   (その他のカードを次々に見せながら)
   How about this? Can you read this?
 ALTだけでなく、生徒たちにもたずねてみる。また、何語であるかもたずねる。
 そしてその読み方を簡単に口頭練習する。
 ALTはアルファベットのものはすべて読めた。
JTE: (中国で使用されている漢字で書かれた"ニイハオ"を見せながら。)
   How about this? Can you read this?
ALT: No, I can't. I can't read it.
 生徒たちの数人から「ニイハオ」と出てくる。
JTE: It's "Niihao".
   (生徒たちに向かって)
   What language is this?
生徒たち: "Chugoku-go!"
JTE: That's right. It's Chinese.
 同じような形でハングル文字で書かれた"アンニョンハシムニカ"も行う。
 最後に"Hello."のカードを見せながら、These phrases mean "Hello". と締めくくる。
<板書>
 I can read this phrase.
 Can you read this phrase?
 Yes, I can. / No, I can't.
 can + 動詞の原形
 〜することができる

 「助動詞 can の導入場面(2)」も参照されたい。
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