人称代名詞についての簡単な説明(1)
兵庫県豊岡市
谷口 裕英語では、日常会話、文章を問わず、人やものを指し示す人称代名詞が必要不可欠である。しかし、日本語では、特に日常会話においては人名を繰り返し何度も用いるなど、特に人を指し示す人称代名詞を用いる頻度は英語とに比べると少ない。特に子どもたちの場合においてはそのことが顕著である。よって、生徒たちにとっては人称代名詞の概念ははっきりとしたものではないと思われる。そこで、"he"と"she"についての概念を次のように説明してみた。
「he、she の導入場面」の後で "he" と "she" の概念を知る。
<"he" について>
(男子生徒である鈴木君のところで) This is Suzuki-kun. He is your friend.
「鈴木君は」という名前を言う代わりに「彼は」と言います。これが"He"です。
<"she" について>
(女子生徒である森さんのところで) This is Mori-san. She is your friend.
「森さん」という名前を言う代わりに「彼女は」と言います。これが"She"です。
上記のように男女3人ずつにあたる。
「男性は"he"、女性は"she"」という説明より、実際のモデルを使うほうが概念として理解しやすいと考え、このように行った。
「彼は」、「彼女は」という日本語の表現は、生徒たちにとっては日常会話ではあまり使わないものである。しかし、テレビや文章等ではなじみのあるものであるため、受け入れやすいであろう。