There is [are] 〜. の導入場面(2)
兵庫県豊岡市
谷口 裕
架空の絵を用いるのではなく、自宅の机上を撮影した写真を用いて"There is [are] _."を導入してみた。
3年前に行った「There is [are] 〜. の導入場面」も参照されたい。
<準備物>
B4版に拡大した写真3枚(自動車の写っている自宅玄関前、自室全体、自室の机上)
<導入の流れ>
生徒たちに私の自宅の写真を見せながら。
T: Look at this picture.
生徒たちが毎日目にする私の自動車を指しながら。
T: Whose car is this, A-san?
A-san: It's your car.
T: Yes, it is. It's my car.
自宅を指しながら。
T: So this is my house.
自宅の自室の写真(本や書類などでかなり散らかっている)を見せながら。
T: This is my room. You can see a lot of things. かなり散らかってるね。
日本酒のパック、本、ラジオなどを指しながら、一つずつ"What's this?"と質問していく。
あまりにも散らかった部屋を目にし、生徒たちはその写真に集中していたようであった。
「先生、写真とるなら部屋片づけとかなあかんで!」などの声があがった。
今度は自室の机上を撮影した写真を見せる。
T: This is my desk. What can you see on the desk?
B-kun: I can see a computer on the desk.
T: O.K. You can see a computer on the desk.
There is a computer on the desk.
黒板の左側に"a computer"と板書する。
T: How about you, C-kun? What can you see on the desk?
C-kun: I can see a CD on the desk.
T: How many CDs can you see on the desk?
C-kun: I can see three CDs.
T: O.K. You can see three CDs on the desk.
There are three CDs on the desk.
黒板の右側に"three CDs"と板書する。
このように質問と板書をしながら"There is _.と"There are _."を導入していく。
<板書1>
向かって左側が単数、右側が複数を意図している。
a computer
a glass
a radio
…three CDs
two books
three pens
…
板書の語句を一つ一つ順に指しながら"There is _.と"There are _."の口頭練習をし、"is"を用いる場合と"are"を用いる場合を類推させる。
<板書2>
There is a computer on the desk.
There is [are] _ + 場所.
…に_ がある。
<導入をやってみて>
架空の机上などを表している絵を用いたこともあるが、そのときにくらべて生徒たちの集中度は高かった。
架空のものや生徒たちにとって馴染みのないものではなく、目の前にいる自分たちの教師自身のものであるためであろう。
文型導入場面で生徒たちにとって馴染みのあるものを使うのは一つの方法であろう。