桂小五郎 但馬紀行


桂小五郎の但馬潜伏記 巻壱


NHKドラマ「新撰組」第一回から、桂小五郎は登場しました。
近藤勇と友人であったかどうかは少し疑問が残りますが、皆で楽しんでおります。



〔若き日の桂小五郎〕

さて桂小五郎はドラマが進展していく中で、
近藤勇達と戦うこととなります。
元治元年六月五日、京都にて有名な「池田屋事件」
が起こります。
それから七月十八日の夜には長州藩と会津・桑名・
薩摩諸藩の連合軍が蛤御門に於いて戦端を開く、
いわゆる禁門の変が始まります。

戦は、長州藩の完敗でした。
敗戦後、桂小五郎は京都の対馬藩邸に隠れました。
同藩士多田荘蔵と友人だったのが、但馬潜伏を進め図った広戸甚助という人物です。
甚助は桂を卯右衛門と名乗らせ、船頭姿に
変装させて出石へ連れ帰ることになりました。


     〔久畑の関所跡〕

 〔久畑の関所を通る旧京街道〕
   

丹波を経て、出石藩領へ・・・。
その関所・久畑にて尋問を受けあわや
捕らえられようとしているところを、
甚助は「この者は居組村の者で、私の雇い
船頭で大阪で発病したので連れ帰ることに
しました。」と釈明した。
尋問に当たった藩士・長岡市兵衛は甚助と
面識があったこともあり、無事関所を通過
することが出来ました。
偉業を成し遂げる人は目には見えぬ運命の
意図に恵まれているように思います。



付近には大ケヤキで有名な神社があります。




 〔桂小五郎の顕彰碑(徳富蘇峰等)〕

寂しい谷間の街道ですが、京阪神などから
出石郡但東町登尾トンネルを過ぎると、右
の山際に見えます。
城崎方面へお越しの際は立ち寄ることが
出来ます。
これからも桂小五郎ゆかりの地や但馬潜伏
について報告してまいります。

                                 参考文献 出石町史
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