これは水ではない!! 熱い! 熱い!
「綾ちゃん。水に気をつけろ。水で攻めてくるぞ。」
と、健二の声が遠くから響きながら聞こえる。
「わたしは大丈夫よ、スイミングに今でもいっているよ。水の中なんか平気よ」
と、綾も通路のむかってとびだしていった。
「シュウ−・シュウ−・シュウ−・・・・」、音がしだした。
「そらきたわよ。水がきたね。何さこんなもの」
しかし、どうも足もとが冷たくなってこない。それよりも、首のあたりが暖かくなっ
てくる。
「おかしい。水ではないぞ。どうやら、これは熱だ。熱の攻撃だ。」
「熱い!!熱い!!急いでここを駆け抜けなければ。」と、綾は思った。
「時間があまりない、この勢いで、熱を吹き込まれると、息ができなくなっ
てしまう。」
「何かいい解決策をみつけなければ、そのためには、まず第1に熱と時間の関係を
見抜くことだ。どれくらいの量が1秒間でているのか考えていくのだ」と、綾はすぐ
に考えた。
綾が見つけた時間と温度の関係は比例していた。それは次のように表に表わされ
る。
時間と温度の関係
時間(秒) |
1 | |
3 | 4 |
| 6 |
温度 |
5 | 10 |
| 20 |
25 | |
問題 あいているところに数字を入れ、式を考えて見よう。