新 年 の ご 挨 拶 状 [その U]
[1981年 〜 1990年]
あけましておめでとうございます。
46兆7881億円 (本年度予算 大蔵省原案)
一
の裏は、六。 (これはサイコロの目)
四
年
連続して、所得減税は見送りとなり サラリーマン
の
負担は大きくなる。ガマンが続けば ”六の目”も でるかるかナ ?大蔵主
4 6 7 881
計
局は 「世論成って早い財政再建」 と語呂合せ。政府は税のトリ年 庶民
は
、泣き 泣きの トラレ年。・・・・ だが お国が借金を減らすことに
元
より 反論する術はない。 お国も 国民も
お互いに 肝
旦
(胆) 相照らしあって 財政の再建のため
に
レールを敷き固める努力をしたいものだ。 歳の始めに
あ
たり これといった抱負も持ちあわせないけど・・・・・・・あまり
4 6
7 8 8
1
り
き (力) まないで 「よし向かおう七転び八起きの81年」 にしたい。
昭和 56 年 1 月 1 日
あけましておめでとうございます
ニ
(日)本の革新的風土の強いと云われた京都地区は、 知事選のたびごとに
ナ
にはともあれ、 保 ・ 革激突が繰り返され、 なかでも 前尾さん、
蜷
ガ
わ(川)さんは、 自他共に認めさせられた、保・革の両雄であった。それ
ワ
地元住民 (イヤ 日本中) が、 選択した結果でもあった。
この春 京都では、 4 年毎にめぐり来る知事選のあたり年。
マ
(真)面目に考えて、地元の繁栄につながる公共事業を推し進め、絶
エ
ず、 天下国家を思い 住民のために尽す誠実さのある人
オ
選びたいものです。 ご 両
人共に筋金入りの頑固一徹であり、亦
清潔さにおいても、その存在は 巨
きい。 各界の人々も見習ってもらいた
い。 コンピュ-タ-関連犯罪には 頭
にくる。 私共職場でも考え
させられることだった。 あら ユ
る面で “住民の幸” “地元の繁栄”に
つながることを願いつつ・・・・行 ク
年 ・ 来る年に 思いを めぐらし
けじめを つけつつ 新年を迎える 〇
本年モ ドーゾ ヨロシク。
1982年 元 旦
[註: 前尾 繁三郎氏 ’81-7-23 ・ 蜷川 虎三氏 ’81-2-27 両氏ともに掲載日付で逝去されました。]
あけましておめでとうござ亥います
<本年より一巡 干支 文字を入れます>
今
年は、5サイクル目(0・12・24・36・48・・・)に入ったので産声以来48
年
を生きのびたことになる。 昔流に謂うと 一巻 (人生 僅か
50年)
ノ
終りだ。 しかし こんにちでは、 まだまだ凡そ半分ぐらいの期
(間)
干エ
にすぎない。 「 生きるということは、 遅かれ早かれ回りの人々に
支ト
えられながら死に向かって自分を擦り減らしている
」 ことなのだ。
ナ
ニ
!! ホントカナ? 長くもあり
短くもある道程の 曲り角に
当
る このサイクル期は、 貴重なものになる。 この期の初夢に向
ッ て、 思い切っり 力強い
スマッシュの打ち始めにしたい。
タ
イトルは 曲がります。
者 ノ独リ言デス。 本年モ
ヨロシク
1983 年 元 旦
あけましておめ子とうございます
なさけ
情 容赦なく
第 4 次 中東戦争をきっかけに 第一次オイルショックの
むくい
報 は、 石油不足 ・ 価格急騰によって石油を原料とする
化 学物資を中心に生活物資は姿をくらました。
その
社 会は、
多くの商店で列が生れ 早 1 0 年が経過した。 その後日本は、 機
会 あるごとに
「量」
から 「質」 への変化を求め ハイテクノロジー時代
へ と世界をリードする旗頭となった。
半導体などの驚異的技術革新へ
の 精進で
より安く ・ より便利で ・ より豊富な 電気通信システムを早く
実 施し、企業
や 家庭に対する情報サービスを提供する情報化社会の夢を 実
現 することは、
手の届くところまで 来ているような気がする。
本年もよろしくお願いします。
昭和 五十九 年 元 旦
あけまして おめでと丑ございます
ア
リ (蟻) と キリギリス という童話がある。 アリは、夏の 盛
リ
の暑さにも負けず セッセ・セッセ 働き続け・・・・・。キリギリスは、 仲間
と
音楽を奏でて楽しむ ・・・・・ (冬の暮らしに差異が生じる) このはなしは
キ
ん (勤) 勉さ ・ 考え方 ・ 世代の価値観の相違としてして引合いにされる。
対
リ
つ (立) している 米 ・ ソ は、 経済面では結びつきは深い。 ソ連は、 小む
ギ
(麦) のために石油を売って ”ドル” を稼ぐ。 [ソ連人民のくらしの
リ
(利)益のために] 去年 日本の金融の自由化国際化の端緒は開かれた。その
ス ピードは、可なりの早さで進行させられるであろう。
(ウカウカしていられないぞ!!)
・
日本国民の勤勉さ、更に底力ある日本経済の実力を認める
ア
メリカの本当の狙いは、 ”円” を国際通貨に仕立て上げる
リ
よう(了)見である。 経済的 世界戦略の中に
未だ 「か細い」 日本は
ギ
(義) 理合 (自由世界の) により 否 ・ 応なしに押し込められる?「ア
リ
の思いも天に届く」 か!! 時代 ・ 環境が変っても
誰でもが 喜びをみた
ス
(満たしたい) という欲求は、 60年代の価値観の基準となるか!
本年もよろしくお願いします。 (努めてアリギリスになりたい。)
昭和 60 年 元 旦
蛇足 この年 社内報に 次のようなコメントを掲載している。
努力して アリギリスに!!
あけましておめでとうございます。
人生を人の活力から判断して私なりに年代を追って並べると「早くなりたい20代・
ヨーシやるぞ30代・実のらすぞ40代・やって来ました50代・ツイニ・・・・トウトウ
なちゃった60代」となる。
60代70代になって、40代の人々と同等の感じを周りの多くの人が感じ得るなれば、
それは“非凡なる人”であろう。
童話に“アリとキリギリス”という話がある。
「アリは、暑い夏にもセッセと働き続けて、寒い冬は夏の蓄えで案楽に過す?
キリギリスは、夏に自分の好きな音楽を奏でて遊び歩き厳しい冬期に苦労する」という
筋の話である。
“20代30代”と“50代60代”は、人生・年代・活力 と 個々人の生活事情・
生活態度・その時世の経済発展度合いを通じての生活体験により、それぞれの
世代毎に断絶が生じることは、当然である。古い世代と新しい世代とが、
同じものの考え方であったり、同じ価値判断基準である筈がない。
同じだとすると、そこには世代(時代)を超えたバックボーンとなる思想底流が
なければならない。
私も今年50代に突入する。若い頃教育勅語に触れた世代(アリ族) と 昭和30・40年代の
出生世代(キリギリス族)とは、自ずから世代に断絶が生じる。若い活力を持ちあわせた
世代の人達と、私より古い世代の人達の考え方 ・ 行動の仕方とを、能く調和し
・ 融合し
せしめる事の出来る役割を、私は、私自身の職場の位置づけを認識しつつ、
努力をして[アリギリス]に成ってみたい。
あけましておめで寅うございます
「 消費」は、 高度成長を下支えする役割を果した(12〜3年前までは)。今は
階 層消費時代 (大衆消費時代にとって替り)
へと変化しつつある。 消費者の階
層 は、消費欲求・高度化、社会の高齢化・女性の進出等で分化する。大衆消費は、
消 費需要を拡大し、 各産業界は
スケール ・ メリット を享受できた。 消
費 は、社会的構造変化と消費者の
「欲求」 と その裏付けである「購買力
」 によ って相関変化する。 低成長課程で(金融)資産の大小による購買力
の 格差が増し消費類型の階層分化が進み常に新しい情報を追う。
大衆消費
時 代は “大きいことは、イイコトダ”
から 情報メリットを競う 階層消費時
代 は “早いことは、イイコトダ”
へと移行するであろうか? 高級物指向の
到 来だけが、 全てではないと思う。
再考する時期ではなかろうか!!
本年もよろしくお願いします。 (小沢 雅子氏 著書を参考にする)
昭和 六十一 年 元 旦
あ け ま し て お め で と 卯 ご ざ い ま す
「産
んだ子」 より 「抱いた子」
という諺がある。アメリカは、産
業 の空洞化で輸入はなかなか減らず、
一方日本の内需主導産業構造へ
の 転換も一朝一夕には 実現しそうにないと思われる。
・・・・・これを 絵
空 事と思いたいのだが・・・・米国は、
日本を産みっぱなしにしないで強力な
洞 察力を存分に活かしつつ、日
・ 米は相互に内需・外需を格好の調整と変
化 を想定し尽くして、 1
の朋友関係を充分理解し、 日本経済
を 大切に育て上げて貰いたい。
やがて日本も産業空洞化が到来することを
憂 う。こんな思いを吹っ飛ばしてくれる施策が、
実行されることを請い願
う
。 未だ未だ円高の試練を受けそうだ。
本年もヨロシク。
昭和 62 年 元旦
あけましておめで辰ございます
都
会と田舎の利害対立は、「不均衡成長の時代」
の到来で日本経済
・ 社
会
全体にわたって “成長している分野” と “停滞している分野”
の
ギャップとして はっきりしてきている。土地の高騰で持ち家の期待は
不
可能となり、GNPは増えても生活は豊かさを感じない。これは都会の不
満。 円高は、 地方の弱体産業を直撃。
NICSの追撃は強まり、合理化、休
・ 廃業に追い込まれる業種も増え、地方の雇用機会は減少の一途。都会と
地 方との利害対立を取り除く為に都会の再開発によるのではなく、地
方
のリゾート構想 と共に 田舎の再開発を伴って はじめて地域経済の本当
の
活性化は、始まり 更に ダイナミックな諸策が必要だ。
「都会の
不
満」 と 「田舎の不安」 は、同時並行的に取り組まなければ
安
らかな解決は出来得ないと思われる。[GNPより個人の豊かさを!!]
本 年 も よ ろ し く お 願 い し ま す。
昭 和 63 年 元旦
歳返り 巳 年、 本 年 も よ ろ し く お 願 い 致 し ま す。
低 成長期を脱し、
最低の公定歩合の中一昨年の年央にストック調整完了。
金 融緩和基調が、
地価と株価の上昇をもたらせた。 このことから生じた
利 益がある種の格差を生んだ。
がしかし消費が刺激されて消費者の高級化
・ 大型化への消費意欲が高まり、
積極的な適応があった。 これも事実だ。
原 因を振り返ってみると日本経済は、これまでに
ニクソン・ショックや石
油 危機の悪環境を見事に克服している。このことが基礎となり大幅なドル
安 と相俟って内需主導型成長を実現することができた。世に言う
トリプル
・ メリットが幸し日本経済は、今絶好調の展開と云れている。
このことは
円 高による環境変化に企業や家計が、全面的に柔軟かつ積極的に対応し最
高 の効果が
出現したものであろう。 この状態の長期維持を、祈ります。
1989 年 元 旦
[蛇足 昭和天皇のご容体に配慮がある]
あけましておめでとう午ざいます。
昭 和の元年
と 昭和64年は、共に 7日間でした。 この間 22,660日の 昭
和 の時代は、「戦争と敗戦」・それに続く「占領と復興」
経済大国へと大きく
か わ(変)り、「百姓昭明・万邦協和」の
“一つの時代は終りを告げた” ダ
ラ (ら)イ ・ ラマは、
ノーベル平和賞を受賞する。 平和賞の裏側には必ず
地 に落ちた不幸が、 存在する。
その証として振り返ってみると ベトナム和
平 協定のキッシンジャーとレ・ドク・ト
亦 中東和平のサダトとベギン等明ら
か。ところで、世界を一変させることがらが、ソ連の国内を始め
東欧諸国全土
に ソ連の制縛から離れる動きが始った。
「イデオロギーより日常生活」
と
天 の声!! 民衆はよく知っている。体制内の経済破綻だ。
一方国内の 経済
成 長は、拡大を続けて満3年を超えた。インフレ防止に注力して3回に亘
る 公定歩合の引き上げは、ひそかに最大長期間を目指して邁進しつづける
。 心からの豊かさを感じることを期待しつつ。本年モドーゾヨロシク。
平 成 2 年 元 旦
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